「とろみを付けたいのに片栗粉が切れてしまった!」そんな緊急時でも、コーンスターチを使えばほぼ同じ仕上がりに近づけます。本記事ではコーンスターチ代用の可否から分量・手順、料理別の相性まで徹底解説。読めば安心して代用できます。
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コーンスターチは片栗粉の代用になる?
コーンスターチでも透明感あるとろみが付く
コーンスターチはとうもろこし由来のでんぷんで、片栗粉と同じく無味無臭。水溶き大さじ1(約3g)を100mlの煮汁に加え、中火で1分加熱すれば滑らかなとろみが生まれます。仕上がりの透明感や粘度は片栗粉とほぼ同等で、唐揚げの下衣にも応用可能。小麦アレルギー対策としても使いやすく、常備して損のない粉類です。
片栗粉とコーンスターチの違いを把握
糊化温度・粘度・風味が異なる
片栗粉は70℃前後で一気に糊化し強い粘度を出すのに対し、コーンスターチは80〜85℃で徐々に糊化するため、加熱時間が10〜15秒ほど長めに必要です。また保水性が片栗粉の約90%とやや低く、冷却後に“戻り”でゆるくなりやすい点が特徴。風味はほぼ無いものの、揚げ物ではサクッと軽い食感を生むため、違いを理解して使い分ければ料理の幅が広がります。
コーンスターチでとろみを付ける手順
水溶き大さじ1を中火で1分加熱
失敗しにくい黄金比は「液体100ml:コーンスターチ3g:水3g」。まず粉と同量の水でよく溶き、沸騰した鍋に一気に回し入れます。中火で1分ほど混ぜ続けると濁りが消え、透明感あるとろみが完成。粉臭さを防ぐには必ず沸騰状態で加熱し続けるのがコツ。冷凍保存する料理では凍結解凍で粘度が落ちやすいため、必要量を10%増しにすると安定します。
料理別のおすすめ代用シーン
中華あんやデザートは相性抜群
コーンスターチは光沢と滑らかさが出るため、八宝菜・麻婆豆腐・クレープシュゼットなどに最適。逆に長時間煮込むシチューや煮物では粘度が弱まるため、片栗粉の方が向いています。データでは、同量比較で粘度保持率は30分煮込み時に片栗粉が85%、コーンスターチが72%という報告も。用途に合わせて選択し、とろみ調整の失敗を防ぎましょう。