煮物を作るときに砂糖を切らしてしまい、代わりに「はちみつ」で甘みをつけられるのか疑問に思う方も多いでしょう。結論として、はちみつは砂糖の代用が可能で、砂糖にはないコクや風味を加えることができます。ただし甘味度や水分量が異なるため、そのまま同じ分量を置き換えるのではなく、量を調整することが大切です。本記事では代用のポイントや注意点を解説します。
煮物で砂糖ははちみつに代用できる
基本は砂糖の3分の2量をはちみつに置き換える
はちみつは砂糖より甘味度が高く、砂糖を1とした場合1.2〜1.3倍程度甘みを感じやすいとされています。そのため、砂糖大さじ1に対してはちみつは小さじ2程度(約2/3量)が目安です。甘みを調整するだけでなく、はちみつ特有のコクが煮物に深みを与えます。
煮物の風味や食感の違い
はちみつを使うとまろやかで照りが出やすくなる
はちみつにはブドウ糖や果糖が多く含まれ、砂糖よりも分子が小さいため素材に染み込みやすい特徴があります。その結果、煮物全体がまろやかな甘さになり、照りやツヤも出やすくなります。また、香りがほんのり残るため、和風の根菜類や肉じゃがなどには特に相性が良いです。
実際の代用量の目安
砂糖大さじ2=はちみつ大さじ1強が目安
例えば砂糖大さじ2(約18g)を使うレシピなら、はちみつは大さじ1強(約12g)が目安になります。煮物は煮詰める過程で味が濃くなるため、少なめに入れて味を見ながら追加するのが失敗を防ぐポイントです。はちみつは水分を含むため、煮汁がやや多めになる点も考慮しましょう。
注意点と工夫
高温調理や保存性に気を付ける必要がある
はちみつは熱に弱く、長時間の高温加熱で風味や栄養価が損なわれやすい特徴があります。煮物に加える際は早めに入れすぎず、仕上げに近い段階で加えるのがおすすめです。また、砂糖に比べて保存性は劣るため、作り置きする料理では冷蔵保存を心がけましょう。
まとめ
はちみつは煮物の砂糖代用として便利だが量を調整する
はちみつは砂糖の代わりに使えるだけでなく、照りやまろやかさをプラスする効果もあります。目安は砂糖の2/3量で、加えるタイミングや水分量に注意すれば美味しく仕上がります。煮物に奥行きを出したいときや砂糖がないときの代用品として有効です。