片栗粉を切らしても諦めるのは早い!実は家庭に常備されるじゃがいもで、とろみを付けられる方法があります。本記事では「片栗粉 代用 とろみ じゃがいも」をテーマに、可否や手順、料理別の活用法で解説します。
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じゃがいもは片栗粉の代用品になる?
すりおろし汁で十分なとろみが付く
生のじゃがいもをすりおろして絞ったデンプン質の多い汁は、100mlの煮汁に大さじ2を加え中火で1分加熱すれば自然なとろみが付きます。じゃがいも自体のデンプン含有率は約15〜20%と高く、片栗粉に比べ粘度はやや弱めですが透明感は似通っており、和洋中を問わず応急処置に活躍。使う量が多い分、芋の風味が若干残るのでスープやシチューなど味の濃い料理に好相性です。
片栗粉とじゃがいもデンプンの違いを把握
糊化温度は同等だが不純物で粘度が下がる
片栗粉は純度の高いじゃがいもでんぷんで、70℃付近で瞬時に糊化して強い粘度を発揮します。一方、生じゃがいもには繊維や酵素が混在し、同量比較で粘度は片栗粉の約60〜70%にとどまるデータがあります。また色素成分が加わるため白さがやや濁る点も相違点。完全に同じ仕上がりではないものの、軽めのとろみを求める場面なら十分実用的です。
じゃがいもでとろみを付ける具体的手順
皮ごとすりおろし水にさらし沈殿デンプンを利用
中サイズのじゃがいも1個(約150g)を皮ごとすりおろし、水200mlに入れてよく攪拌。3分置くと沈殿ができるので上澄みを捨て、残ったデンプンペースト大さじ3を煮汁に投入します。粉末片栗粉と同じく沸騰状態で1分混ぜ続けると滑らかなとろみが完成。すりおろしが面倒な場合はマッシュポテト用フレーク10gに水30mlを混ぜ代用も可能で、時短に便利です。
料理別のおすすめ代用シーン
スープ・シチュー・カレーなら風味も活かせる
じゃがいも由来のほのかな甘みと粘度は、ポタージュやクリームシチュー、カレーのとろみ調整に最適。逆に透き通った中華あんや甘酢あんなど透明度が重要な料理は片栗粉の方が向いています。参考値として、シチュー200mlに片栗粉3gを使う場合、じゃがいもデンプンなら約5gで同等のとろみを確保可能。比率を意識して使い分ければ、家庭の“とろみ危機”はこれで解決です。