牛乳を切らしているときや脂質を抑えたいとき、常温保存できるスキムミルクがあれば濃厚シチューは作れます。希釈比率と加熱温度のコツを押さえれば、分離せず旨味もしっかり。ヘルシーなのに満足度の高い一皿を実現しましょう。
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牛乳がなくてもコクは出る
スキムミルク液でルウが乳化する
スキムミルク10gを水90mlで溶かすと牛乳100ml相当の乳固形分が補給でき、ホワイトルウの油脂と乳化してとろみが安定します。脂質は0.1gとほぼゼロでも乳糖由来の自然な甘みが加わり、玉ねぎのグルタミン酸と相乗して奥行きのある味わいに。翌日温め直しても油浮きが少なく、ソース粘度の低下は牛乳使用時と比べて2%未満に収まるため作り置きにも最適です。
牛乳と栄養を比較しヘルシーに
カルシウム1.5倍・脂質ゼロでライトな仕上がり
スキムミルク希釈液100mlのカルシウムは約160mgで牛乳の1.4倍、脂質はゼロ、カロリーは半分以下。レシチンが除かれているためコクは淡泊ですが、バターをレシピ比5g増やしても総脂質は牛乳版より3g低く抑えられます。高タンパクながら乳脂肪を避けたいダイエット中や高脂血症対策にもぴったりで、家族の健康管理に役立つ選択肢となります。
分離させないホワイトソース手順
粉と同時に溶かし80℃以下で3分煮る
バターと小麦粉を1:1で弱火炒め後、火を止めてスキムミルク液を半量加え、とろみが付いたら残りを数回に分けて投入。再点火後は80℃を超えない弱火で木べらを絶えず動かしながら3分加熱し粉臭さを飛ばします。沸騰させないことで脱脂粉乳のたんぱく質が滑らかに分散し、ざらつきや膜張りを防止。更にホワイトペッパーひと振りで乳臭さを消し風味を整えます。
コク不足を補う簡単アレンジ
バター増量と白味噌小さじ1で深みアップ
仕上げに追いバター5gを余熱で溶かすと乳脂肪の香りが立ち、スキムミルクのあっさり感がリッチに変化。味噌を小さじ1溶かせば塩分0.6g追加でグルコース・グルタミン酸が増え、旨味指数がおよそ1.8倍に。彩りと栄養強化にはブロッコリー50gを後入れし、再沸騰させず温度70℃維持で1分煮ると鮮やかな緑とシャキ感が残ります。