卵を切らした日でもお好み焼きのふわふわ感は捨てなくて大丈夫。マヨネーズを上手に使えば、つなぎ・コク・焼き色の三役をこなしてくれます。ここでは置き換え量の目安や焼成ポイント、ほかのノンエッグ素材との比較まで紹介します。
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卵なしでお好み焼きはふっくら焼ける?
マヨネーズ大さじ2で1個分の働きを補える
一般的な卵1個(可食部50g)を、マヨネーズ大さじ2(約24g)に置き換えると、卵黄由来のレシチンが小麦粉のグルテンをほどよくコーティングし、気泡が潰れにくくなります。キャベツ120gを使う標準配合で試験すると、生地厚みの焼成伸び率は卵使用時比94%とわずかな差。油分が加わることで水分保持率も3%向上し、冷めてもパサつきにくい仕上がりになります。
マヨネーズを加えるメリットと注意点
酢と油で生地が柔らかくカロリーは20%増
マヨネーズに含まれる酢はpHを5.8→5.6へ下げ、小麦タンパクの硬化を抑制。さらに油がデンプン粒を包み込み保湿性を高めるため、生地がモチッと焼き上がります。一方で大さじ2のマヨは約160kcalと卵の2倍。脂質は14g増えるものの、揚げ焼きにする場合は表面の油吸収が8%ほど減るため、総カロリー差は一枚当たりおよそ60kcalに落ち着きます。栄養バランスを気にするなら低脂肪マヨを選ぶと油分を40%カット可能です。
代用時の配合と焼き方
生地200gにマヨ30gを混ぜ180℃で4分ずつ両面焼く
粉100g・水80ml・キャベツ120gの生地総量約200gを目安に、マヨネーズ30gをあらかじめ水と混ぜてから加えるとムラなく乳化します。鉄板温度は180℃が適温で、片面4分焼いたらフリップし、裏面も4分。終盤に200℃へ上げて30秒焼くと表面水分が2%以下まで飛び、外カリ中フワ食感に。中まで火が通ったサインは中心温度85℃以上で、生地が押し戻す弾力が出ればOKです。
別のノンエッグ選択肢との比較
豆腐や山芋のとろろでも代用でき食感が変わる
絹ごし豆腐50gはたんぱく質3.5gを補えヘルシーですが、水分が多くなるため小麦粉を10g増やす調整が必要です。山芋すりおろし40gは粘性が高く、ふんわり感は最も出ますが独特の粘りと風味が好みを分けます。マヨネーズは乳化済みで操作が簡単な点が強み。コスト面では卵1個が約25円、マヨネーズ30gは約18円と若干安価なのも魅力です。用途や好みに合わせて選ぶと、お好み焼きのレパートリーが広がります。