パン作りに欠かせない材料のひとつがバターですが、冷蔵庫を開けたら切らしていた…ということもあるでしょう。そんなとき、意外な代用品として使えるのがマヨネーズです。マヨネーズには油分と卵黄が含まれており、生地をしっとり柔らかく仕上げる効果があります。この記事では、バターをマヨネーズで代用する際の分量や仕上がりの違い、注意点を詳しく解説します。
パンのバターはマヨネーズで代用できる
バターの半量から同量をマヨネーズに置き換えるのが基本
マヨネーズは油分約70%と卵黄を主成分としており、バターと同様にパン生地を柔らかく保つ効果があります。バター20gを使用するレシピなら、マヨネーズ10〜20gで代用可能です。脂肪分がやや少ないため全量置き換えすると風味が変わりますが、半量〜同量で調整すれば違和感なく仕上がります。
マヨネーズを使ったパンの特徴
しっとり柔らかく軽い口当たりになる
マヨネーズを加えるとパン生地は水分保持力が増し、しっとり感が持続します。バター特有の香りやコクは弱まりますが、その分あっさりとした軽い食感になります。菓子パンやロールパンでは柔らかさが際立ち、翌日でも硬くなりにくい点がメリットです。
実際のレシピ例
食パン1斤でバター20g→マヨネーズ15gに置き換え
食パン1斤分(強力粉250g、砂糖20g、塩4g、ドライイースト3g、水180ml)のレシピで、バター20gをマヨネーズ15gに置き換えると、ふんわり感のある仕上がりになります。マヨネーズの酸味は焼成時に飛ぶため、味に影響はほとんど残りません。
注意点と工夫
塩分と酸味の扱いに注意が必要
マヨネーズには塩分と酸味が含まれるため、有塩バターを代用する場合よりも味が強く出やすいです。レシピ中の塩を1g程度減らすとバランスが取れます。香りが物足りない場合は、粉チーズやバニラエッセンスを加えると風味が補え、仕上がりに満足感が出ます。
まとめ
マヨネーズはバター不足時の実用的な代用品
バターをマヨネーズで代用すれば、パンはしっとり柔らかく仕上がります。半量から同量を目安に置き換え、塩分調整や風味の工夫をすれば、違和感なく美味しいパンが焼けます。コストや保存性の点でも家庭で使いやすい代用品といえるでしょう。