クッキー作りのレシピに「砂糖」と書かれている場合、手元にあるのが「グラニュー糖」しかないこともあるでしょう。果たして同じ分量で代用できるのか、仕上がりに違いは出るのか気になる方は多いはずです。砂糖(上白糖)とグラニュー糖は同じショ糖を原料としますが、粒の大きさや甘さの感じ方に差があります。この記事では、クッキー作りにおける代用方法や量の目安を詳しく解説します。
砂糖はクッキーでグラニュー糖に代用できる
基本は同量で置き換え可能
砂糖とグラニュー糖はどちらもショ糖で構成されており、基本的には同量で置き換え可能です。上白糖の甘味度を1とした場合、グラニュー糖は約0.97とわずかに軽めで、同量を使った場合ややすっきりした甘さになります。そのため、甘さを同等にしたいなら2〜3%増やすのが目安です。
クッキーの食感と風味の違い
サクサク感が増し甘さはすっきりする
グラニュー糖は粒が大きく、焼成中に溶け残りやすいため、クッキーは上白糖を使った場合よりサクサク感が増します。一方で、上白糖に含まれる転化糖が持つコクやしっとり感は出にくいため、風味はやや淡白になります。甘さもあっさりと感じやすく、軽い口当たりのクッキーになります。
実際の代用量の目安
砂糖70g→グラニュー糖70〜72gで調整
一般的なクッキーレシピでは砂糖を70g程度使用します。この場合、グラニュー糖は70gで問題なく代用可能ですが、より甘みを近づけたい場合は72g程度に増やすと良いでしょう。焼き色は上白糖よりも淡く仕上がりますが、香ばしさは十分に出ます。
注意点と工夫
生地のまとまりや焼き色に違いが出る
グラニュー糖は上白糖よりも水分を含まないため、生地がややまとまりにくくなることがあります。その場合は卵や牛乳を少量足して調整すると良いでしょう。また、焼き色がつきにくいので、見た目の仕上がりを重視する場合は焼成時間を1〜2分長めにすると、バランスの取れた焼き上がりになります。
まとめ
基本は同量でOK、仕上がりに応じて微調整
砂糖をグラニュー糖に代用する場合、基本は同量で問題ありません。甘さを強めたいときは2〜3%増やし、生地や焼き色の違いは調整でカバーできます。グラニュー糖を使えばサクサク軽い食感が楽しめ、普段とひと味違うクッキーに仕上がります。