牛乳がなくてもロールケーキは作れます。水で代用すればふんわり感は保てますが、コクや焼き色は薄くなりがち。そこで油脂や砂糖の補強を加えることで、牛乳使用時に近い味と食感に仕上げる方法を解説します。
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牛乳の代わりに水は使える
水+油脂+糖分追加で風味を補える
牛乳は水分に加え、乳脂肪・乳糖・たんぱく質が生地のしっとり感や焼き色に寄与します。水のみだとこれらが不足するため、牛乳100mlを水100mlに置き換える際はバターまたは植物油を小さじ1(約4g)、砂糖を小さじ1(約3g)増やすのが理想。これで乳脂肪のコクと乳糖の焼き色を再現しやすくなります。
食感と見た目の違い
軽くふわっとするが色は淡くなる
水代用は脂肪分が減る分、口当たりが軽くなり、泡立てた卵白のボリュームが生かされます。ただし焼き色は牛乳使用時より5〜10%薄くなります。見た目を改善したい場合は卵黄を5g追加するか、焼成前に表面へ薄く溶き卵を塗ると艶と色味が出ます。
実際の配合例(天板27×27cm)
水50ml+バター2g+砂糖1.5gで牛乳50ml相当
全卵3個・砂糖70g・薄力粉60g・牛乳50mlのレシピなら、水50ml+バター2g+砂糖1.5gに置き換えます。泡立てた卵に砂糖を加えてもったりさせ、粉→水+バター液の順で加えます。200℃で10〜12分焼き、粗熱を取ってからクリームを巻けば完成。水代用でも巻き割れしにくい生地に仕上がります。
まとめ
水代用は軽さが魅力、補強で満足度アップ
水での代用はあっさりとした軽いロールケーキに向きます。コクや色を補うための油脂・糖分追加を忘れずに行えば、牛乳なしでも十分満足できる仕上がりになります。