片栗粉を切らしたけれど「どうしても唐揚げが食べたい!」というとき、小麦粉で代用できれば助かりますよね。本記事では小麦粉を使った唐揚げの作り方と、片栗粉との違いを徹底解説します。サクッと仕上げるコツまでわかります。
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小麦粉でも唐揚げは作れる?
小麦粉衣でも十分カリッと揚がる
小麦粉はタンパク質を含むため粘りが出やすいものの、鶏肉200gに対して小麦粉大さじ3を薄くまぶし、180℃の油で4分揚げ切れば表面の水分が一気に蒸発し、軽い衣に仕上がります。油吸収率は片栗粉衣9%に対し小麦粉衣10〜12%と僅差で、衣が厚くならないよう余分な粉をはたくことがサクッと仕上げるポイントです。冷蔵庫に常備されやすい小麦粉でも応急対応が十分可能です。
片栗粉衣との食感・油切れの違い
小麦粉衣は香ばしく、片栗粉衣はパリッと白く
片栗粉は純度の高いデンプンのため薄いガラス質の衣を形成し、揚げたてのパリパリ感と白い仕上がりが特徴です。一方、小麦粉衣はタンパク質12〜13%を含みメイラード反応で薄茶色に色付き、香ばしい風味をプラスします。30分後のサクサク維持率は片栗粉衣80%、小麦粉衣65%という計測例もあり、長時間置く場合は片栗粉が有利ですが、揚げたてを食べ切る家庭料理なら小麦粉で十分満足できます。
小麦粉で唐揚げをカリッと揚げる手順
高温短時間とコーンスターチ30%ブレンドが鍵
下味を付けた鶏もも肉に小麦粉70%+コーンスターチ30%を薄くまぶし、175〜185℃の油で3分揚げて一度取り出し、余熱で1分休ませてから200℃に上げた油で30秒再揚げすると水分が抜け衣が固化。中心温度75℃でジューシーに仕上がります。ブレンドでグルテン生成を抑えられ、片栗粉に近い軽い食感を実現。粉量は肉重量の15%を目安にするとダマになりにくく均一です。
どんな唐揚げに向いている?
甘辛ダレ絡めなら小麦粉衣がベター
タレを絡める油淋鶏やヤンニョムチキンは、片栗粉衣だとタレの水分を弾いて剥がれやすいですが、小麦粉衣は適度に吸着して味がよく絡みます。逆に塩唐揚げなど衣自体の食感を楽しみたい場合は片栗粉が最適。目安として、タレ絡め系では小麦粉衣が20%油吸収しコクが深まる一方、片栗粉衣は10%と軽め。仕上がりイメージに合わせて粉を選べば、唐揚げの満足度が格段に上がります。