牛乳を切らしてもパンケーキは作れます。手元の生クリームを水で希釈すれば、ふんわり感もコクも再現可能。比率と焼き方を少し調整するだけで、むしろリッチに。等脂肪の軽め配合から濃厚仕上げまで、失敗しない置き換え術を解説します。
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牛乳なしでもパンケーキはふんわり焼ける
生クリームを水で薄めれば気泡としっとり感を両立できる
生クリームは脂肪が気泡膜を補強し、焼成後の乾燥も抑えます。ただし原液のままでは重く膨らみが鈍るため、水で希釈して使うのがコツ。35%の生クリームを用いれば、牛乳使用時と比べて焼き上がりの高さは95〜98%を保ちながら、口当たりはしっとり。薄く希釈すれば軽やかに、濃くすればデザート寄りのコクに仕上がります。
代用比率の目安
牛乳100ml=生クリーム12ml+水88ml(等脂肪)/濃厚は30ml+水70ml
等脂肪の「12:88」は牛乳と同程度の脂肪量で、甘さや口当たりが近い一方、乳固形分が減るためスキムミルク5gを粉と一緒に加えると風味が補えます。コク重視なら「30:70」。100ml換算でカロリーは牛乳約67kcalに対し約99kcalで+32kcal。パンケーキミックス150gでは、等脂肪なら生クリーム18ml+水132ml、濃厚なら45ml+75mlが目安です。
失敗しない混ぜ方と焼き方
粉に液体を一度に入れて120回混ぜ、160℃で3分→裏2分+仕上げ20秒
ダマを防ぐため、希釈した生クリームを一気に注ぎ手早く均一化。混ぜ過ぎ防止の目安は120回ほど。生地は5〜10分休ませて粉を潤わせます。予熱したフライパン(弱火〜160℃)に薄く油を敷き、生地を流して蓋をして3分。直径3mm前後の気泡が十分に開いたら裏返し2分、最後に中火20秒で焼き締めると、表面は香ばしく中はふんわりに仕上がります。
カロリーとコクの調整
濃厚配合はバター5g減・等脂肪はスキムミルクで満足感UP
濃厚「30:70」は1枚あたり(直径12cm想定)で約20〜40kcal増えるため、仕上げバターを5g減らすとバランス良好。等脂肪「12:88」は軽い分、スキムミルクを加えると乳のコクが戻り、カルシウムも補えます。香り付けにバニラ数滴やレモン汁小さじ1を加えると、生クリームの重さを感じにくく後味がすっきり。目的に合わせて配合を選べば、牛乳なしでも満足の一枚になります。