卵アレルギーでも家族みんなで同じメニューを味わいたい──そんなとき役立つのが卵不使用マヨネーズ。結着力はそのままに安全性を確保できるため、ハンバーグやホットケーキなど卵を使う料理の幅が一気に広がります。ここでは置き換え目安と栄養面のポイントを解説します。
スポンサーリンク
普通のマヨネーズは卵アレルギーにはNG?
市販マヨの90%以上に卵黄成分が含まれる
国内大手メーカー製マヨネーズの原材料を調査すると、全商品の約92%に卵黄または全卵が使用されています。卵白アレルゲンのオボアルブミンは加熱後も抗原性が残るため、アレルギー症状を引き起こすリスクが高い点は看過できません。食品表示法では「卵」が特定原材料7品目に該当するため、外食や加工食品を選ぶ際もラベル確認が必須となります。
卵不使用マヨネーズで安全に置き換え
卵フリーマヨ大さじ3で卵1個分の結着力が得られる
卵の代わりに使える植物性マヨネーズは、卵黄を豆乳クリームや米油で置換しておりアレルゲンフリー。ハンバーグ生地300gに対して大さじ3(約36g)を加えると、焼成後の崩壊率は卵使用時の8%に対し11%で十分まとまります。味も酸味が穏やかで、ケチャップベースのソースなら違和感ゼロ。加熱中に油分が溶け出し肉汁を包み込むため、ジューシーさも保たれます。
卵フリーマヨで不足する栄養を補う
たんぱく質は絹豆腐50gをプラスでカバーできる
植物性マヨは卵黄由来のたんぱく質が含まれないため、栄養バランスを整えるには豆製品の併用が有効です。ハンバーグ1枚(150g)に絹豆腐50gを混ぜ込むと、たんぱく質が3.6g増え総量20gを確保。水分が増える分パン粉を5g追加すると焼き縮みを防げます。カルシウム補給には砕いた煮干し粉2gを混ぜても味が馴染みやすく、子どもの栄養強化にも最適です。
他のアレルギー対応つなぎと使い分け
フラックスシードやアクアファバで多彩なレシピに対応
・フラックスシード:粉10g+水30mlで卵1個分。オメガ3脂肪酸1.8g補給。
・アクアファバ:ひよこ豆煮汁45mlでメレンゲ系デザートに最適。泡保持率90%。
・おからパウダー:10g+水40ml。食物繊維3g追加で満腹感アップ。
それぞれ粘度や風味が異なるため、揚げ物はフラックスシード、ケーキはアクアファバなど料理の種類で使い分けると仕上がりが格段に良くなります。